【不定期更新】自由気ままにVTuber語り

元クソニートの自分が社会復帰を決断した最大の切っ掛け『VTuber』についてタイトル通り気ままに語るだけのブログ

赤井はあとと桐生ココの『一つの中国』問題って?~巻き込まれたメンバーと致命的な失敗をした運営~

 皆様お久しぶりです、筆者です。
 今回は去年のマシュマロを題材にした時よりネガティブな話題になりますが、どうしても意見したいと思い筆を握った次第になります。
 最後まで見ていってくだされば幸いです。

※話題の都合上政治的話題になるのでご注意ください


 


・燃えた理由と発端

 まずそこから話さないとなんのこっちゃって事になるのでそもそも何で燃える事になったの? ってところから説明。

 発端となったのはホロライブ所属タレントの赤井はあと(以下赤井氏)、桐生ココ(以下桐生氏)の二名。
 先駆けとして今月24日の生放送にて赤井氏がYouTubeアナリティクスを用いて視聴者層の国別比率に付いて言及

『日本、アメリカと来て台湾って感じかな』

 と、あくまでYouTubeアナリティクスにある表示を読み上げ率直な感想や雑談を繰り広げた。
 25日朝には続いて桐生氏も同じ様な内容の配信で台湾に言及、ここまでなら何気無い配信になるはずだったのだ。
 しかしここで問題が発生する、そうここで『一つの中国原則』が来るのだ。
 そもそも『一つの中国原則』とは中国が『マカオ、香港、台湾と中国大陸は一つの国(中華人民共和国)である』という政治的主張であり、中国人も大抵はこの主張こそが正義と信じてやまない。

 つまり、赤井氏や桐生氏が『日本やアメリカと台湾を同列に、国として扱った』為に中国人を怒らせ、両氏のYouTubeが炎上、荒らしの大群が生放送に押し寄せビリビリの配信権限を剥奪されるという事態に発展した……ここまでが理由と発端になる。




・そもそもこの二人って今回どれだけ悪いの?

 ほぼゼロに近いと言えます。
 何故ならばこの二人が読み上げた資料は自身らや身内が作成したものでもカバーが作ったものでも無く何度も言っている通り『YouTubeアナリティクス』です。
 何なら二人は台湾を国とも言ってませんし、それを匂わせる発言も一切無い、繰り返し言っているがデータをそのまま読み上げただけだ。

 台湾を国と主張しているかは別として国と同じ扱いとしているのはアメリカに本部を置くYouTubeなので、中国視点でどうしても誰か悪いとするならYouTube、ひいてはYouTubeを所有するGoogleとなります。
 ただ筆者自身台湾諸国を国家と見るか否かに付いては世界的に見ても難しい問題と言えるので中国とGoogleどちらがどう、という事については答えを控えさせていただきます。

 因みにほぼゼロと言った事に付いては、一度湊あくあが全く同じ問題で炎上していたのでそこを覚えていれば台湾が単独で載っているアナリティクスを使用するには至らなかったのではないか、という一点で完全なゼロとは言いきれなかったという事になります。

 勿論本問題で一番悪いのはこんな些細な事でブチ切れた中国サイドですがね。





・日本政府の見解とやらかしたカバー

 ここで気になるのは日本政府の見解。
 2020年現在、日本政府は『一つの中国原則』に対し

サンフランシスコ条約の下で全ての権利、権原を放棄したわが国は、同島の地位について発言する立場にないとの認識」

とし

日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重する」
(引用元:公益財団法人 日本国際問題研究所 https://www2.jiia.or.jp/RESR/column_page.php?id=141)

 という発言に留めている。
 これはつまりは
「我々は口出し出来る立場にいないから中立でいるよ」
 これである。

 では焦点をホロライブ、カバー株式会社に戻してみよう。
 この問題で荒らされて非常に困ってしまった被害者のホロライブ、カバーはどの様にフォローしたか……
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 一枚目、中国側への謝罪は理不尽感は否めないもののこの問題と併発した統計データの使用云々での謹慎処分は鎮火ついでにちょっと長くしたのだとすれば妥当だろう。

 問題は二枚目だ。
 中国側メインに見れる様、ビリビリにだけ掲載された補足の謝罪文書である。

 完全にやらかしているのがおわかりいただけただろうか。
 
 日中共同声明、日中平和友好条約を尊重し『一つの中国原則』を擁護する。

 そうあるのだ。
 確かに日本政府はかつて1972年に日中共同声明、1978年に日中平和友好条約を結び一度は中国側の意見を支持していた。

 だが、だが待ってほしい。
 現在は1978年から意見が変わりあくまで中立であるとの見解で貫いている。
 つまりカバー株式会社は現在の日本政府と別の思想を持つ日本企業となる。
 正直台湾諸国からの反発等は日本政府が1978年から意見が変わらずにいたならばカバーのビリビリでの声明も「エンタメ業界に政治を持ち込むのは無粋だが今回ばかりは仕方ない」で済んだ話。
 しかし現政府の意見の上を行く意見を、しかも企業の公式声明でしてしまったのならそれはもう「我々は日本政府より立場がある」若しくは「我々は中国の犬」と言っている様なもの、日本そのものを敵に回したのと同義である。

 本来最初に基盤を作った日本のファンを蔑ろにする声明なんて、言語道断。そもそもどういったファンでも尊重していくのが務めなのに初期から支えていたはずのファンさえも裏切り中国にゴマをするカバーがあと何年生き残れるのか、ある意味見ものである。




・だったらどんな声明を中国に出すべきだったのか

 本来は馬鹿な中国人が理不尽に騒ぎ立て、Googleに喧嘩を売れないへっぴり腰の矛先が二人に向いたという情けない中国人の弱いものいじめが全てであり、そもそも謝るべきでない事であるのは大前提とした上でカバーが中国人に対して一応でも宥めないと危ないだろうという事で出す謝罪文として、何を書くべきだったのかというのを素人目線ながら考えてみたいと思う。

 まずはカバーが何故あんな媚び売りとも取れる発言をしたのか……この要因は予想ではホロライブCNのメンバーを守る為と言われています。
 ホロライブCNとは中国圏ファンをメインターゲットにした中国語を主言語としたグループであり、活動本拠地はビリビリ動画。
 ファンの大半が中国人とも言えるのでこうした文書を出さざるを得なかったという見方もあり、これには多少同情の余地があるとも取れます。

 ですがそれを踏まえた上でも政府の主張と異なる主張なのは事実、自国を蔑ろにしてまでは中国ファン層の評価は守らなくて良いはずです。
 だったらどうすれば良かったのか。

 筆者は「日本政府と同じ意見」を声明として出せば良かった、そう思っています。
 そもそも現日本政府は上述した様に台湾諸国に付いて発言する立場にいないと発言している。
 だったらカバーも

「今回はこちらの軽率な言動で不快にして申し訳ない。台湾に関しては我々はどちらの主張に対しても肯定出来る立場にいないのでどうかご理解願いたい。これからは本問題に触れさせない様教育していく」

 こう言った文書だったならばここまで荒れる事も無かったはずだ。
 勝手にキレ出した側に謝罪文を出すのは理不尽だがそこは鎮火の為には仕方ないだろう……




・今回のまとめ
 長々と閲覧いただきありがとうございました。
 結局まとめとして、最後に今回何が悪かったのかという点を超簡潔に書き出したのでどうぞ。

☆ほぼ何も悪くないホロライブメンバーに突っかかったへっぴり腰の中国人
☆へっぴり腰の中国人に更にゴマを擦ったカバー
☆以前にも台湾問題で炎上している同僚がいたのに軽率に台湾の話題を出してしまった赤井、桐生両氏(多少程度)



 この問題を機にビリビリから撤退してCNメンバーの本拠地をYouTubeに変えるのも良いかも知れませんね。
 三週間の謹慎開けは平和に済む事を願いましょう。

 それでは、またどこかで。




2020 10/3 追記

 桐生氏の配信状況等を確認したところ、彼女に関しては意図的に中国層を煽る様な流れで行われたと見られても仕方ない部分が多数散見され、こちらに関しては中国の正常なファンの方々が憤慨されても異常では無いという結論に至りました。

 追記2
 自国を蔑ろにしてまで守らなくて良い、という表現は正しくは自国を蔑ろにしてまで中国ファン層の評価を守らなくて良い、という意味であり語彙の不足により誤解を招く文面になっていたので訂正しました。 


 一部冷静さに欠けて執筆を行ってしまった事、意図的では無いとはいえ中国の正常なファン層も異常な連中もまとめて同じというニュアンスに捉えられかねない表現になってしまった事、心よりお詫び申し上げます。